2012年に転職活動をしたのは、どんな人?

 20~30代のビジネスパーソンで、2012年に転職活動をした人はどのくらいいるのだろうか。転職サイト「DODA」が行った調査によると、今年転職活動をした人は15.4%で、昨年よりも6.2ポイント増加していることが分かった。転職活動者が増えた背景には「リーマン・ショック、震災、タイの洪水、円高の流れで混乱していた経済や雇用情勢が、落ち着きを見せ始めたことが関係しているのでは」(DODA)と分析している。

 転職活動が最も活発だった業界は「メディカル」(22.2%)。背景には医薬品分野は業界再編が進み、人材の流動が活発化していることがあるようだ。次いで転職活動者が多かったのは「IT」(19.1%)。スマートフォンやSNSの需要拡大により、「ITエンジニアやWebクリエイターの採用が過熱。人材確保のために好条件を提示する企業も多く、それに伴い転職活動者も増えたのではないか」(同)

転職活動が最も活発だった職種

 2012年に転職活動が活発だった職種は何だろうか。最も多かったのは「販売/販売サービス」で、19.2%の人が転職活動を行ったことが分かった。小売/外食産業は活況になる一方、人件費削減で1人当たりの業務量は増加傾向にある。「『土日祝日に休みたい』『不規則な勤務が不安』など、就業時間に対する不満から転職する人が増えている。また新規ブランドの立ち上げやグローバル展開に向けた採用活動も活発になり、そうした勢いのある企業へ転職しようとする動きも見られる」(DODA)

 一方、一昨年より転職活動者が減少した職種は「建築系技術職」(13.2%)。「建設/不動産業界は震災後の復興需要に加え、大都市圏の耐震工事やリノベーションニーズも拡大し、業務量や残業時間が増加傾向にある。そのため転職活動に時間が割けないという人も増えてきているのだろう」(同)

 インターネットを使った調査で、25~39歳のビジネスパーソン5000人が回答した。調査期間は10月27日から29日まで。

Business Media 誠


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