人事担当者が語る、ありがちな面接の失敗(と、それを避ける方法)

人事担当者は、多くの人が1年かけて会う人の数より多い人間に、半日で会ってしまいます。面接の間、彼ら・彼女らが何度も目の当たりにする失言や無礼には、どのようなものがあるのでしょう。ある2人の人事専門家から、面接で何を言うべきで、何を言わないべきか、また、彼女らがチェックする履歴書のポイントを学びましょう。

 

(うち1人は、避けるべき行動についてとても正直に答えてくれているので、匿名となっています。)

 

いつまでもしゃべり続ける人

「面接官を差し置いてしゃべりすぎるのは、多くの人が気づかない最大の間違いです」と、キャリア&リーダーシップ開発コーチ、かつ賠償金の専門家であるStacey Hawley氏は言います。「これは、緊張しているために起こり得ることです。しかしその結果、志願者が面接官よりもしゃべりすぎて、相手の話をしっかり聞いていません」

 

ニューヨークのとあるハイテク企業で人事部長を務めるAmy Michael氏は次の言葉に賛同しています。「人の話を聞けないと、面接の結果に大きな打撃を与えてしまいます。正しい答を出そうとしてしゃべり続ければどうなるでしょう? 必ずといっていいほどその面接に落ちるでしょう」。面接官の話をよく聞き、微妙な身体の動きを観察しましょう。もし、面接官が前後に身体を動かしたり、せきばらいをし始めたら、次の質問に移る合図だと察してください。

 

現職の悪口を言う

Michaels氏は、現職の雇用主の悪口をよく聞くそうです。現職での嫌な経験をありありと思い出せるからでしょう。今の職場をけなすのは、今すぐ辞めてください。

 

「私が、志願者に現職を離れる理由を尋ねるのは、その上司や職場環境についての不平不満を聞きたいからではありません。なぜ転職するのか、創造的な理由を考えてください。そうでないとその志願者に対して、文句を抑えられない、大人気ない人だという印象を持ってしまいます。言うまでもなく、このような人を雇おうとは思いません」

 

自分のミスを認めない

Michaels氏は、面接では「身なりを整え、時間を守ることが大事です。もし、電車が遅れているなら、メールを1本入れましょう。ニューヨークでは珍しくないことです」と、教えてくれました。

 

小さなミスが面接の決定的な要素とはならないでしょうが、それでもミスをしたらそれを認め、対処することが大事だと、Michaels氏は言います。Hawley氏も小さなミスには目をつぶるようです。「間違いを犯すこと自体が問題なのではありません。完璧な人間はいないし、そうある必要もないのですから」。しかし2人とも、「自分の間違いを認めないといけません」と口をそろえます。

 

Michaels氏は、「面接官を大事にせず、平気で遅れてくる人は選びません。ミスを犯したら、その責任を取るべきです」と言います。

 

カバーレター(添え状)を書かない

人事担当者は、カバーレター(添え状)を書かない人に対しては、厳しいものです。「正直に言うと、志願者の目標は読まないし、言い逃れをされても気にしません。だけど、カバーレターだけは読みます」とMichaels氏。Hawley氏も、「必ずカバーレターは書きましょう。応募する企業のビジネス形態を理解していることを示せるし、あなたがどうその企業に貢献できるかを述べるいい機会です」と、アドバイスをくれました。

 

デジタル化時代に、Eメールの内容を軽視することも許せません。時間をとって慎重にメールを作成しましょう。「現職で蓄えた知識がどのように応募する職種に生かせるのか、また過去の経験がどう将来の成功に結び付くのかを話してください。そんな志願者はひときわ輝いて見えます」とHawley氏は話しています。

 

頑張りすぎる

自信を持つことは大事ですが、面接室に入る前には大きなエゴを取り払いましょう。「私はエゴに対して敏感です。また、エゴを持ち込まないというポリシーを持っています。このことで大きな失敗をしたことがあり、それは組織文化を変えるほどの影響がありました」とMichaels氏は言いました。彼女によると、普通の人と違い、人事担当者は高いEQを持っているとのことです。「ボディーランゲージから相手が共感しているか、それとも自分のことに精一杯なのかはわかります」

 

Michaels氏は、リラックスして本来の自分を演じるようアドバイスしています。「私はありのままの自分で話している人が好きです。そんな人は魅力的です」と言っています。もちろん人事担当者は、あなたがただ気取っているだけかどうかも、すぐに見破ります。「知ったかぶりをしたり、こちらの質問に無理に答えようとしていることがわかると、あまり良い印象を持ちません」

 

情熱が見えない

最低でも応募する職種に情熱を持ちましょう。面接はその会社について知るいい機会だし、会社にとってもあなたのことを知る機会です。その仕事がほしいことを伝えられなければどうしようもありません。その会社と面接官について、事前に十分調べていきましょう。

 

Hawley氏は次のように言っています。「十分な調査を怠る人を雇おうとは、決して思いません。互角の2人から1人を選ばなければいけないとき、応募する仕事に対してより情熱や興味を持っている人を選びます」

 

マナー違反をする

面接では、細かいことに気を配り、履歴書(職務経歴書)をこぎれいで分厚いものにする必要があります。しかし、昔からの礼儀も忘れてはいけません。

 

「握手は大切です。くだらないことかもしれませんが、私は握手を重視します」とMichaels氏。彼女は何を求めているのでしょうか?「力強く自信に満ち溢れた握手。握手によってその人が内向的か外交的かを判断できます。営業職に応募するときは、堅い握手をしてください」

 

Hewley氏が見かける礼儀の悪さも、同じように単純なことです。それは、面接後にお礼の連絡を入れないこと。礼儀ある人という印象を与えたいなら、必ず感謝のメールを入れましょう。だけど、すべての面接官に同じ定型メールを送ることは避けましょう。個人的なやり取りや面接で話したことに触れてください。

 

給料の交渉

幸運にも面接が順調に進むと、おそらく最後にはもっとも難しいやり取りが待っています。

 

2人の面接官がよく体験する、給料交渉での失敗は2つあります。まず1つ目は、給料について早く聞きすぎることです。「お金のことを持ち出すのは、とてもおこがましいと思います。それを聞ける権利をまずは勝ち取ることです」とMichaels氏。2つ目は、給料について何も聞かないことです。「志願者、特に女性の志願者は、給料の話を避ける傾向があります。彼女らは会社側がどのような反応をするのかを想像し、口を閉ざしてしまいます」とHewley氏。

 

人間はうっかりある数字を口に出し、より多くの給料を求めがちです。そうではなく、質問に幅を持たせるべきです。たとえば、「給料はどれくらいを考えていますか?」などと聞くと良いでしょう。そして相手の回答を待ちましょう。

ライフハッカー
lifehacker(原文)


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