2013年採用:3月の採用活動のポイントは?

31日にリクルート「就職ジャーナル」学生×シゴト総研より発表された2012年入社予定者の就職活動に関する振り返りアンケート調査によると、就職活動を経験した大学4年生・大学院2年生に、エントリーシートを提出した会社数は平均、27.1社という結果でした。平均エントリー数は、昨年同時期の調査でも、27.3社とほぼ例年並みの水準。2013年新卒採用におけるエントリー状況も一部の調査でも出遅れ傾向が伝えられていますが、大手でも、全体的に学生の就職活動の動きが遅いという声をお伺いします。倫理憲章の影響で、全体スケジュールが後ろ倒しになったものの、12月は冬休み、年明けは後期の試験など大学生活の比重を高めざるをえず、「一気に就職活動モードに突入」という状況にはなっていないと考えられます。説明会等で学生に話を聞いてみても、「とりあえず来てみた」「業界についてもまだ違いが良くわからない」など、就職活動の「やるべきこと」はこなしているものの、企業研究やどんな仕事をしてみたいかなどの深堀りはまだまだ、といった状況のようです。

 

 しかし、3月に入り学生も春休みにそろそろ就職活動に本腰を入れ始めるタイミングを迎えています。そして、企業にとっても41日以降の面接本格化の時期を迎えるにあたって、

3月はしっかり母集団形成を行う必要があります。恐らく、人事担当者の感覚でいうと冒頭のエントリー数も「少ない」と感じる方も多いでしょうが、学生はどうしても就職活動に追われがちになっているため、そんな学生に何とかして自社の存在に気がついてもらわなければなりません。エントリー、説明会、面接と大手企業ではプロセスを踏んで数万のエントリー学生からふるいにかけていきますが、中小企業ではなかなかそのプロセスを実行しにくいのも事実です。

 

そこで、求める学生に、面接のプロセスに進んでもらうためには、エントリーのプロセスを割愛しても、まずは「直接会う場を持つ」ことが重要です。この「直接会う」機会は、必ずしも説明会の形態を取る必要はなく、懇親会的なフランクな「お話の場」でも構わないのです。そして、リアルなコミュニケーションで就職活動の進捗やその学生を知り、自社の最もわかりやすい魅力の「アメ」に当たる情報を明確に伝えることが有効でしょう。この時期の学生は特に情報過多で情報が整理しきれていないことが多いので、言葉は少なくても「明確なポイント」を伝えることは自社を認知してもらうのには必須条件です。それは自社の事業や仕事の概要と、似たように見える会社と比較して何が特徴なのかを伝えるかの2点でも十分でしょう。そのような「明確なメッセージ」やそれを伝える場をどう運営するかを先に設計しながら、告知を展開すると「普通とは違う説明会」として、学生の興味を引くことができるでしょう。そして、差別化されたメッセージは自社HPや就職情報サイトはもちろん、FacebookTwitterといったソーシャルメディアで情報発信していくとより情報が新たな母集団形成につながりやすくなります。


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