2014年採用の動向は?

4月を迎え、新入社員を迎える一方で、2014年卒採用の面接も本番の時期を迎えています。2月に実施した第一広栄社のアンケートでは、昨年よりも採用数をアップすると回答された企業が19%となりましたが、景気回復期待で、採用数を増やす企業が増加するとの見通しが多いようです。学生の認識でも、身近な先輩の話と就職活動の状況を比較して、「昨年、一昨年と新卒をやっていなかった会社が新卒をやっている」「思ったよりもエントリーシートの通過率が高い」「面接が1日に3~4件入る日もある」など活動を開始している学生は、『昨年の先輩よりも良い環境』と感じることが多いようです。

 

2013年採用では、経団連の「倫理憲章」の見直しで採用活動が短期化されたと言われていますが、今年度は2回目を迎え、スケジュールの変動や混乱も少ないようです。大手では41日から面接を開始し、4月中下旬から5月にかけて内々定を出す見通しとなっています。

 

とはいえ、以前よりは広報期間が短く、学生が就職活動に意識を向ける時期も遅めになっているため、4月以降の面接開始時期以降も学生に自社の情報提供をしっかり継続していくことが必要になりそうです。また、最近の傾向の一つとして、「早期に内定を一つ獲得して、その後も就職活動を継続する」という学生も増えています。これは、まずは「就職できる」状態を獲得した後で、じっくり時間をかけて落ち着いて本当に自分がその会社で働くことを選択していいのか、他にもっと良い会社はないのか、「納得したい」という気持ちの現れだと考えられます。

 

逆説的な見方になりますが、このような学生の意識は、中規模以下の企業にとっては望ましい状況とも言えるでしょう。従来は、内定を獲得した時点で、就職活動を終了してしまっていた学生が、その後も活動を継続することで、中盤戦、後半戦でも、学生との接点を持つことが可能になります。この際には、自社で何ができるのか、どんな成長をできるのかを伝えることもさることながら、自社が今抱える課題を共有することも一つのアプローチと言えそうです。学生は就職できれば、様々な情報を取集する中で、「就職できれば安泰」という意識は薄いといえますので、良い点、課題である点をしっかり伝えることの方が、就職先を選ぶ上での納得感の醸成に有効になることもあります。また、この納得感の醸成のもう一つのポイントが「親対策」と言われるものです。言葉だけ目にすると、「おもねる」スタンスととらえられがちですが、やはり就職活動の状況や結果は親に共有や相談をする学生が多いようです。学生が両親に報告する際に、どんな会社紹介をするのか、そんな視点も踏まえて面接を通しても情報提供を行っていくことが重要になるでしょう。

 

 


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