7割の若手社員が引き継ぎに「不満」、何が問題なのか?

 人事異動が多くなる年度末。ベストチーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会が全国の24~35歳の会社員のうち、「過去2年以内に部署異動による引き継ぎを受けた人」300名に聞いたところ、7割が「引き継ぎ」に不満をもっていることが明らかになった。

 引き継ぎをした期間は56.7%の人が「1週間以内」。「3日以内」も約3割いる。業界別に見ると、金融業界では80.8%が「1週間以内」、46.2%が「3日以内」の引き継ぎとなっており、短さが際立っている。平均よりも長かったのは情報通信業やメーカーだったが、金融業界の期間の短さが全体の平均を押し下げている。

 さらに引き継ぎを受けるにあたり、71.2%の人が「問題点があった」と回答。その内訳は「十分な時間がなかった」が6割と最多で、次いで「これまでの業務もあり、引き継ぎの余力がなかった」、「仕事の全体像や過去の履歴がわからないまま引き継がれた」「引き継ぎ資料はあったが説明があまりなかった」がそれぞれ4割弱となっている。

 引き継ぎの手順やマニュアルに関しては、「両方ともない」とした回答が実に45.8%。会社のルールなどのマニュアル化があまり進んでいないことの現れかもしれない。引き継ぎに使われているツールは「紙文書」が64.7%と最多。いくらペーパーレス化が進んでも、引き継ぎには紙が最も手軽でポピュラーなやり方なのかもしれない。紙意外ではExcelや口頭での引き継ぎが多かった。

 問題点を業種別に見たところ、「現在の業務との兼ね合いで引き継ぎの余力がなかった」はメーカーとサービス業で多い。サービス業は特に、時間と余力、資料がなく上司のフォローに対する不満が高いとの結果になった。職種別では営業で「引き継ぎの時間」や「文書の説明がなかった」が8割弱もいる。業種ならではの特性だろう。

 全体の結果をみるかぎりでは、上司が適度に時間をかけてフォローし、分かりやすいマニュアルを活用すれば、ストレスはだいぶ減らせるかもしれない。とはいえ最大の問題点は、業務過多で引き継ぎの時間がないこと。上記は24~35歳の若手に対する調査だが、思い当たる人も多いのではないだろうか。

財経新聞

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