精神障害の労災請求件数、過去最高
厚生労働省は、「脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」を取りまとめ公表しました。平成25年度の精神障害(メンタルヘルス疾患)における労災補償の請求件数は、1409件で前年度比152件の増加となり過去最高を更新しました。支給決定数は436件で、4年ぶりに減少となりました。
◆介護事業等で請求・認定ともに最多
業種別に見ると、請求件数および支給決定数ともに「社会保険・社会福祉・介護事業」が最も多く、それぞれ119件・32件となっています。他には、「道路貨物運送業」(24件)、「医療業」(22件)の順で支給決定件数の上位を占めました。
また、職業別では、「一般事務従事者」(50件)、「商品販売従事者」(26件)、「自動車運転従事者」(26件)の順で支給決定件数が多くなっています。年齢別では、30~39歳が最も支給件数が多く161件、次いで40~49歳が106件でした。
◆パワハラなどが主な要因
支給決定された発症の原因では、「仕事内容・仕事量の大きな変化を生じさせるでき事があった」「嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」がともに55件で最も多く、「悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」が49件となっています。